脱炭素で持続可能な未来のために、ひとりひとりが今の生活スタイルの気候変動への影響を知り、小さなことから一つずつアクションを起こす。こうして「じぶんごと」の輪が広がっていきます。
日本でも大型台風、集中豪雨、35℃以上の猛暑日などの異常気象が起きています。こうした気候変動による自然災害の増加、食料生産や経済システムへの悪影響を食い止めるには、産業革命後の気温上昇を1.5〜2℃以内に抑えることが必要です1。
この気候目標を達成するためには、2030年までに1人1年あたりのカーボンフットプリント量(ひとりの暮らしで発生する炭素の排出量)を 約3トンCO₂e(二酸化炭素に換算した温室効果ガスの排出量)に減らす必要があります。 現在、日本人1人あたりの平均は約7トンCO₂eです2。
エコロジカルフットプリント(人類が地球に与えている負荷の大きさを測る指標)によると、 もし、世界中の人が日本と同じ暮らしをすると、地球が 約2.8個分必要になると言われています3。 これは、私たちが地球が生み出す自然の資源を必要以上に採取し、自然に吸収される量より多くのCO2を排出していることを意味します。
住居、移動、食生活、衣類など、私たちの暮らしを支えるあらゆるモノやサービスは、これらを作り、運び、使い、捨てるまでの間に温室効果ガスを排出し、 その量はカーボンフットプリント全体の約6割を占めています2。
気候変動への影響を小さくするために、私たちにできることはたくさんあります。 毎日の生活で、モノを買う、使う、捨てる、食事する、移動する、電気を使う。ライフステージの節目で、 住んでいる街のこと、家のこと、車のことを考える。こうした場面のそれぞれで、あなたにしかできない脱炭素アクションの選択肢があります。 いま、多くの人が気候変動を「じぶんごと」にし、脱炭素をキーワードにした企業や自治体の取り組みが加速し、その輪が広がっています。私たちの生活スタイルを見直し、一つでも多くの脱炭素アクションを起こすことが、気候変動を止めることにつながります。